イー・アル・カンフーとは
イー・アル・カンフーは日本で、1985年4月22日にコナミが発売したファミコンソフト。
容量は192キロビットでロムカセット。
プレイヤーはメインキャラを操作して、多彩な攻撃や体術を用いる格闘家達と競い合う。敵キャラはアーケード版では11人、MSX版・ファミコンバージョンでは5人と少なく、ハードによって間合いや攻撃スタイルが若干違っている。
対戦タイプ格闘ゲームのさきがけではありますが、対人での対戦プレイはできず、アーケード版での2人プレイは対COM戦を代わる代わるプレイするスタイルでした。
後々にゲームボーイアドバンス用ゲームソフトとしてリリースされた「コナミアーケードゲームコレクション」に入っていたものは、アーケードバージョンをベースにした調整移植とされますが、題名が「イーアールカンフー」になって新しいキャラを2人増やしており、通信プレイではウーロンをはじめ全部で14人からキャラを選択しての2人対戦が出来るようになっています。
同じ年にMSXで続く作品として「イーガー皇帝の逆襲」が、アーケードではこの作品のトレンドを汲む「ショーリンズロード」がリリースされています。
イー・アル・カンフー ゲーム内容
8方向レバーとパンチ、蹴りボタンの使わけによって、アーケードバージョンでは16種類、ファミコンバージョンでは7種類、MSXバージョンは扱うボタンが1つのことにより5種類の技法を使える仕組みになっています。
アーケードバージョンではレバーがどの向きに位置しているかを主人公キャラの下の矢印でお知らせします。
対戦者に勝利すれば残存するスタミナの量だけ得点が入って、またノーダメージで勝利したならパーフェクト得点として延べ対戦相手人数×10000のポイントがプラスされます。
メインキャラの名は、アーケードバージョンでは「ウーロン」、MSX・ファミコンバージョンでは「リー」だということです。
さらに、本作品のアーケードバージョンを収めたPlayStationソフト「コナミ80’sアーケードギャラリー」の説明文では、2つの呼び名をミックスした「リー・ウーロン」という名で解説されています。
シナリオもアーケードバージョンとMSX・ファミコンバージョンで違って、アーケードバージョンはカンフーの実力派だった父の無念を晴らすため格闘トーナメント「王座杯」でトップを志す。
MSX・ファミコンバージョンでは中国全土で悪行を積むチャーハン一門を打ち破るため「メンマの塔」へと挑戦、というものになっています。
しかし、移植バージョンによってはアーケードバージョンのシナリオが悪党軍団によって制圧されたチャイナタウンに平穏を復活するためとされているものもあります。