ナッツ&ミルク は、1983年にハドソンよりリリースされたPC向けゲーム、及び1984年7月20日に発売されたファミコン向けのゲームソフト。

ファミコン版は、日本国内のホーム用ゲーム機器で初めてのサードパーティーでのソフトとなりました。

同じ時期にハドソンから同時リリースされたロードランナーの影に隠れてしまったものの、かわいらしいキャラやシンプルなゲーム内容でそれ相応の評価を受けた作品です。

テレビゲーム黎明期にしてはほとんどなく、その当時のファミコン所持層の大部分を占めていた男子にとどまらず女の子をも対象にしたゲーム作りが実施されていました。

ゲーム内のグラフィックはパステル色を多く使用し、丸みを帯びたかわいい系のデザインで揃えられている。

パソコン版はファミコン版と内訳が少し異なっています。

ファミコン版

メインキャラのミルクが、ガールフレンドのヨーグルの家を訪れる物語の画面固定タイプのアクションパズルゲームソフトです。

タイトルからよく勘違いされるが、ナッツはプレイヤーキャラではなく、ミルクを妨害する敵キャラになります。

ミルクは攻撃出来ず、移動とジャンプだけで敵キャラをかわさないといけない。その影響でどちらかといえばアクションゲームの傾向が強い。

その他ジャンプの動きに独特のものがあるため、見た感じでは困難さは高い方である。ラウンドはボーナスラウンドも含め合計すると50設定されていて、ステージが進行するほどに困難さは増大していきますく。

個人個人で画面を作成できるエディット機能があり、ここで仕上げた面は1面に記録される。

2面以後はエディット機能を使用しないのと変化はない。

ゲームの困難さはA、Bの2つよりセレクトでき、ゲームモードBでは邪魔なキャラクターとボーナスキャラがプラスされます。

この時期にリリースされたコンピュータゲームソフトの大半がそうであったようにエンディングらしいエンディングは存在せず、ゲームAの50面を突破するとゲームBに転じ、引き続いて1面からプレイすることになります。

タイトル画面やゲーム画面はドンキーコング』(1981年)やマリオブラザーズ(1983年)といった初期段階の任天堂のファミコン向けゲームソフトと仕組が似ており、部分的に実際使い回ししているキャラデータもあります。

そして、ROMデータにはどういうわけかゲーム中には出ない任天堂のロゴが入っている。

ゲームシステム内容

ラウンド内にはくだもの(リンゴとバナナ)が複数個設置されています。

残らずフルーツを獲得すると、画面左上にある家からヨーグルが現れてくる。

規定時間内にヨーグルのところに到達することが出来たらステージ突破となり、その次のラウンドに進めます。

ナッツあるいは飛行船に触れる、画面下の水に落っこちる、規定時間が無くなる、のいずれかでミスとなってミルクの残りの人数が減少し、残り人数が無しの時ミスするとゲームオーバーとなります。

末尾が3あるいは8のラウンドはボーナスラウンドとなっていて、ここでは画面中央部に出現しているヨーグルのところへ時間内に到達することが目標になります。

くだものは取らなくてもよく、画面の両サイドから現れる火の玉に接触、水に落下しないように気をつけながら進んでいきます。

上手く行くと2人がハートスタイルの花畑で触れ合う姿を描いたデモ光景を目にすることが出来て、ミルクが1UPする。

ミスのケースはミルクの残り数は減ることはないが、「NO BONUS」とディスプレイされる。

高い所から下落するとミルクは失神する。ジャンプすることにより元に戻ります。